ドイツで結婚しました(入籍編)

2016年12月末のある日、ドイツのジルト島でドイツ人の彼と入籍しました。日本で「入籍」というと、婚姻届に署名して役所に提出、とこれだけですが、ドイツではそう簡単にはいきません。

まず、入籍するために書類を揃えなくてはいけません。ドイツ人同士だと、出生証明書くらいだけですみますが、私が外国人なので、まず私の方の書類集めが一苦労。(これだけで1記事書けるくらい大変でしたが、投稿している人が結構いるのでここでは割愛。)

さらに、その書類をもって役所の戸籍課(Standesamt)と面談。そこで書類的にOKであれば、役所に「入籍する日」を申し込むことができます。というのも、「入籍する」ためには、専門の役人の立ち合いのもと役所に併設された「簡易結婚(入籍?)式場」のようなところで「入籍」を認めてもらわないといけないわけです。なので、一日にその役所で入籍できるカップルには限りがあり、更に基本的にお役所なので平日のみの対応のため、人気のある「金曜日」とかから埋まっていくわけです。

更に、ドイツではこの「入籍式」とでもいうべきイベントは結構重要なものとしてみなされるので、家族や友人が同席したり、新婦はウェディングドレスを着たり、生演奏のバンドが呼ばれたりと、日本でいう「入籍」よりもほとんど「ミニ結婚式」に近い位置づけです。なので、上記のように「入籍する日」を役所で予約する際には、単に空いていて自分たちに都合がよい日にち、というだけでなく、家族や友人などの同席者の予定も考慮しなくてはいけないという、なかなかにハードルの高いミッションなのです。しかもその頃我々は、私がハンブルク、彼がミュンヘン在住と、まだドイツ内別居の状態で、自分たちの日程を合わせるだけでも大変なのに、その上、ケルンとフランクフルトに住んでいる彼の家族の日程も考慮するとなると、考えただけでも気が変になりそうです(苦笑)(日本でいうと、北海道と東京と福岡と熊本に分散している様な感じ?)

先ほど我々は12月末にジルト島で入籍したと書きましたが、これは私たちカップルの希望とかではまったくなく、単に彼の家族が12月末にそこで年末休暇を過ごすことがすでに決まっていたので、そこで入籍式をやれば家族が別途集まらなくてもよい、という全くロマンチックさの欠片もない理由でした(笑)

ただ、結果的にここの役所の入籍式場がとっても素敵だったこと、彼のお母さんが(なんと私たちには内緒で)色々とお祝いの準備をしていてくれたことで、とっても素敵な思い出となり、結果オーライではあったのですが。

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こんなに大変だった入籍(式)に加え、日本とドイツに分かれている親族のため、両方の国でなんらかのお披露目をしようと決めたので、まるで結婚式トライアスロン(苦笑)日本とドイツでの結婚式の準備もなかなか面白い気づきが沢山あったので、また別の投稿でシェアしたいと思います。

(おまけ)

ちなみに上記の「入籍日の申し込み」と「入籍日当日」には、私がまだドイツ語をあまり理解できないことから「通訳」をつけることが「必須条件」として役所より言い渡されました。それも通訳なら誰でもよいわけではなく、「政府公認の資格を有した通訳」との条件付き。更に「入籍日の申し込み」の日には色々と大事な質問もされるので、ドイツ語と母国語(日本語)の通訳でなくてはいけない、という念の入れよう(入籍日当日には、ドイツ語と英語の通訳で許してもらえましたが)。結婚は重要な契約なので、「ドイツ語が分からないから理解できなかった」という言い訳が許されないようになってるんですかね。。。ドイツの厳格さを垣間見た出来事でした。

あ、あと、お金に関する違いも色々。この通訳に関してももちろん自費ですし、役所での入籍の儀式をするにもお金がかかります(これがまた結構高い。最低ウン万円。)。日本では「入籍」自体には基本お金かかりませんよね?自分たちでやりたくてする結婚式ならいざ知らず、なぜ単に入籍するのにこんなにお金かかるんだろう…とちょっと釈然としないkazwickなのでした。

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