ドイツで結婚しました(お披露目会in 福岡編)

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前回、入籍の時のアレコレを書きましたが、今回は日本でやった披露宴のウラ話など。

ドイツと日本の国際結婚の我々は、それぞれの国にいる親族にきちんとお互いをお披露目したいという希望から両方の国でなんらかのお披露目会をやることを決めたので、必然的に日本での披露宴は私担当、ドイツでの式は彼担当、のような分担になりました。

日本でのお披露目について、まずはどの都市でやるか?ですが、福岡の祖母が「福岡なら参加できるかも」、愛媛の祖母が「福岡くらいなら行けるよ」との返事。福岡は私が大学・大学院時代を過ごした場所でもあり、土地勘もあるのでソッコーで福岡に決まりました。

そして時期については、ドイツから彼の家族が来るので、休みが取りやすい&季節的にいい時期がいいよね→イースターの休みがあるし、桜の季節だし、4月がいいよね!ってことでこれもかなりソッコーで4月上旬に決定。

あとは、どの会場でどんな感じでやるか?もともと二人で、「カジュアルなウェディングランチ的なものでいいよね」という話はしていたので、私は結構簡単に決めれるでしょーと思ってたんですが、これがもー大間違い!!!

披露宴に関する価値観の違い、期待値の違い、文化の違い、性格の違い、日本との時差、Webで集めれる情報の少なさ、そして極めつけは日本の結婚式ビジネスの融通の利かなさ、などによりかなり難航し、しまいには「もう日本の披露宴辞めたい(涙)」と何度も彼に訴えました。

特に大変だったのが、「私と彼の披露宴に関する期待値の違い」と「日本の結婚式ビジネスの融通の利かなさ」。前者は端的に言えば「簡単に済ませたい私と、そうは言ってもちゃんとやりたい彼のせめぎあい」で、すり合わせるのが大変でした。

しかし後者の「日本の結婚式ビジネスの融通の利かなさ」には更に困りました。日本の結婚式(とくに結婚式場で挙げる結婚式)って、かなり独自の進化を遂げてテンプレ化してますよね?そのため、時間や内容にほっとんど自由度が無いということに絶望的な気持ちになりました。例えば

・「遠くから来てくれるゲストと2-3時間しか過ごせないのはもったいないので、時間を延長したい、もしくは1つの会場で披露宴と二次会を両方できませんかね?」→回答「時間の延長はお受けできません(できても30分程度?)。二次会をする場所もございません。」

・「プロの司会とか控室とか〇〇とか△△とかいらないんですけど。」→回答「すべて含めてこのお値段のパッケージなので、どれかを除いてもお値段は変わりません」

・「あ、このレストランちょっと和モダンでいい感じでレストランウェディングもやってるみたい。レストランなら自由度高そう」→回答「うちはウェディングは他社に外注してるんでそちらに聞いてください(そして聞いたら結局自由度あんまり高くない。)」

などなど、まだ他にも色々あるんですが、もう「この決められたテンプレの中でやってね」感がすごくて、それ以外のお願いをしようとするとすっごい嫌がられる感に疲れ果てました。特に人気高いところは別に黙っててもお客が来るんで、別にわざわざテンプレ外のことしたがるお客に来てもらわなくてもいいし、感もすごい。

かといって、このテンプレから外れた結婚式をしてる人はたぶんかなり少数派なんで、福岡から遠く離れたドイツからのウェブだけでの情報収集には限界がある。(これ、東京だと多少違うんですかね?)

てことで、披露宴3か月前になってもまだ会場が決まってないという混迷ぶり(笑)

そんな時、本当にお世話になったのが、フリーランスのウェディングプランナーの橋本さん。フリーランスのウェディングプランナーさんって珍しいですよね?プランナーさんて、式場決めた後に、式場所属のプランナーさんがつくもんだと思ってました。けど、ドイツではフリーランスのウェディングプランナーさんは結構普通らしく、日本でも(しかも福岡に)いるのかな?と思って半信半疑でググって見つけたのが橋本さんでした。

結果から言うと、会場選びから披露宴当日まで、当人・家族含め本当に大満足で、どれをとっても橋本さんなしでは成しえなかったと本当に感謝しています。どのくらい満足してるかというと、披露宴が終わった後に、すでにお支払いしていた謝礼の増額をこちらから申し出るほどに!

準備段階でいうと、自力での会場探し中に散々断られて心が折れかけていた時に、橋本さんに協力をお願いしたところ、色々な提案をしてくれ、会場にもフットワーク軽く下見に行ったり、粘り強く交渉してくださったりと、本当に心強かったです。私たちの色々と無茶なお願いや変更(会場がやっぱり気に入らない、とか、ベビーシッターを雇いたい、とか)にも真摯に向き合ってくださり、私たち二人とも大きな信頼を寄せることができました。

そして当日も、本当に細部まで気を配ってくださり、全てがスムーズに運び、私たちは何の心配もせずに家族や友人との時間を過ごすことができました。

ということで、半ば意図せずお願いすることになったフリーランスのウェディングプランナーさんでしたが、振り返ってみれば利点はたくさんあると思います。

・まず第一にして最大の関門の会場決めをサポートしてもらえる。自分たちの希望を鑑みて、ネットに出ていない会場、口コミや会場のレベル、そこで挙式した経験などをもとにアドバイスをもらえる。特にその土地に住んでいるわけではない場合のありがたみは筆舌に尽くしがたいです。

・特定の会場に所属しているわけではないので、かなり公平な意見や見解がもらえる(ここの料理はいまいちとか、会場費が高いとか、サービスがいまいちとか)。

・ウェディングの費用は青天井になりやすいと聞くが、フリーランスのウェディングプランナーさんは別に会場やその他の業者から利益を得ているわけではない(少なくともそれがメインの収入源ではないはず)なので、予算にあった提案をしてくれる。

特に3点目に関しては、私たちは結局普通の料亭を会場に選んだので、装花や衣装(旦那さんの着物)、着付け、ヘアメイク、カメラマン、プロフィールビデオ等すべて橋本さんから推薦していただいた方々に別々に依頼したのですが、どなたもすばらしいプロの仕事で、しかも適正価格でした。自分で会場選びをしていた時に見ていたいわゆる「結婚式場お値段」がいかに「会場の建設維持費」「宣伝費」「無駄にたくさんいる(ように見える)黒子スタッフさん」そして「式場が儲ける」ために桁外れの値段設定になっているのかがよくわかりました。

今はまだまだ「結婚式場の都合ありき」が主流の日本の結婚式・披露宴ですが、やっぱり値段が高すぎると思うし、これからは「そこまでお金はかけずに、自分たちらしくやりたい」というニーズはもっとでてくるんじゃないかと思います。そもそも、結婚式って究極的に自分たちと家族・友人のためのものなのに、なんで式場の都合にあわせないといけないの?と天邪鬼な私なんかは思うわけです(だから式場の人には嫌がられる)。

与えられた「テンプレ」を「そういうもん」として受け入れてしまわず、「自分はこうしたい」がまかり通る社会になってほしいなと日頃から思っているので、もしそういう方が結婚するのを見かけたらぜひ「フリーランスウェディングプランナーさん」をおすすめしてあげてください(笑)こちらから全国のフリーランスのプランナーさんが探せるようです。

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